猫野詩梨帳

かわいいはかしこい

古典ギリシア語初歩メモ(32 課 〜 36 課)

このメモは練習問題の正答ではないので,必ず↓の記事を先に読むこと.

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32 課

32-1. 我々は休戦によって解放された.

λελύμεθα (mp.perf.pl.1.) ← λύω(マクロン省略).

32-2. 敵たちはすでに征服されていた.

ἐνενίκητο(マクロン省略)(mp.plup.sg.3.) ← νῑκάω.

32-3. 戦いは終わったと彼は言う.

πέπαυται (mp.perf.sg.3.) ← παύω.

32-4. もはや熟慮する時ではない,熟慮し終える時である.今夜のうちに全てのことがなされねばならぬ.

βουλεύεσθαι (mp.inf.), βεβουλεῦσθαι (mp.perf.inf.) ← βουλεύω.ἐπιούσης (part.f.sg.gen.) ← ἔπειμι (ἐπί + εἶμι).πεπρᾶχθαι (mp.part.inf.; χσθαι → σ 消失 (§172.4)) ← πέπρᾱχα(2perf; πέπρᾱγα の別形; πέπραχ-) ← πράττω(マクロン省略)(πρᾱγ-).

32-5. アテーナイ人トゥーキューディデースは,(戦争が)おこった時,大きい戦争(になるだろうこと)を,そして以前に起きた戦争の中で最も記録に値するものになるだろうということを予期して,ただちに(記述することを)始めたことによって,ペロポンネーソス人とアテーナイ人の戦争を,互いに戦争をしたということを記述した.

ξυνέγραψε (1aor.sg.3.) ← ξυγγράφω = συγγράφω (συν-γράφω; γ の前で ν が γ に変化).ἀρξάμενος (mid.1aor.part.m.sg.nom.) ← ἄρχω.καθισταμένου (mp.part.m.sg.gen.) ← καθίστημι.ἐλπίσᾱς (1aor.part.m.sg.nom.) ← ἐλπίζω.ἔσεσθαι (fut.inf.) ← εἰμί.ἀξιολογώτατον → §68.προγεγενημένων ((mp.)perf.part.m.pl.gen.) ← προγίγνομαι.

καθισταμένου は後ろに τοῦ πολέμου を補うと,属格を用いた独立的用法の分詞 (§108.1) とわかる.中・受動相はここでは単に「(戦争が)おこった時」と訳した.

32-6-1. ソークラテースは,アルキビアデースが富の上に(の故に)正気を失っており(理性を曇らせており),潤沢(な貯え)の上に(の故に),とりわけ彼の(多くの)畑の上に(の故に)思い上がっているのを見て,世界地図が書いてある書字板が懸かっている,ポリスのとある場所の中へ彼を連れて行き,そしてアルキビアデースにその場所でアッティカ地方を探しだすことを命じた.

ὁρῶν (part.m.sg.nom.) ← ὁράω.τετῡφωμένον (mp.perf.part.m.sg.acc.) ← τῡφόω(煙に包む,[受完]正気を失っている).φρονοῦντα (part.m.sg.acc.) ← φρονέω; μέγα を伴って「思い上がる」.πλέον は πολύς の比較級.分詞を用いた間接話法 (§110.3).

ἤγαγεν (2aor.sg.3.) ← ἄγω.ἀνέκειτο ((mp.)impf.sg.3.) ← ἀνάκειμαι.ἔχον (part.n.sg.nom.) ← ἔχω;これは限定詞としての分詞 (§100) と考えた:「世界地図を持っている書字版」→「世界地図が書いてある書字版」.ἔνθα は関係副詞としても用いられるようなので,ここではそう考えて訳した.

32-6-2. 彼(アルキビアデース)が発見した時,彼(ソークラテース)は彼(アルキビアデース)に自分の畑をくわしく調べる(探す)よう命じた.

εὗρε (2aor.sg.3.) ← εὑρίσκω.

32-6-3. すると彼(アルキビアデース)は言った,「しかし,(畑が)書かれているところはどこにもない,」彼(ソークラテース)は言った,「さて,その上に(その故に)(君は思い上がっているのか?),」「君は大地の何の部分でもないところの上に(の故に)思い上がっているのか?」

εἰπόντος (2aor.part.m.sg.gen.) ← εἶπον (2aor.).これは属格を用いた独立的用法の分詞 (§108.1) と考えられる;即ち主文の動詞 εἶπε (2aor.sg.3.) の主語(ソークラテース)と異なる人(アルキビアデース)が分詞 εἰπόντος の主語となっている.τοῦ δὲ は,主語(ここでは分詞 εἰπόντος の主語アルキビアデース)が前文のそれ(ソークラテース)とは変わったことを示す (練習 14.10 の注を参照).

γεγραμμένοι (mp.perf.part.m.pl.nom.) ← γέγραμμαι (mp.perf.sg.1.; φ + μ → μμ: §172.1) ← γράφω.οἵπερ は関係代名詞 οἵ に強調の前接辞 πέρ がついた合成語.οὐδεν は形容詞的に用いられることがあるので,そう考えて訳した.

33 課

33-1. (君は)ゆっくり急げ.

33-2. (君たちは)裁いてはいけない,(君たちが)裁かれないために.

κριθῆτε (pass.subj.1aor.pl.2.) ← κρίνω(マクロン省略);κρίθητε (pass.imp.1aor.pl.2) と間違わないよう注意.

κρίνω(マクロン省略;ι は長母音)の動詞幹は κρι-(ι は短母音)であるが,現在・未来およびアオリスト能動相と中動相においては ν が付加され流音幹となる.また現在 (流音・鼻音幹動詞でしばしばこの長音化が起こる: Ciesko 7§45) 及びアオリスト (ἔκρῑνα: §38.3) では ι が長音となる.

33-3. (君は)ただ顔だけを洗うな,罪を洗え.

33-4. 「ごきげんよう,友よ,」彼は言った,「(君は)私にこまめに(手紙を)書け.」

33-5-1. ソローンは次のことを人々に忠告した:誓いよりも,信頼すべき人柄の立派さを持て.

συνεβούλευσε (1aor.sg.3.) ← συμβουλεύω (συν-βουλεύω; ν が β の前で μ に変化).比較の属格 (§73.2).

33-5-2,3. 嘘をついてはいけない.まじめさを実行せよ.

ψεύδου (mp.imp.sg.2.) ← ψεύδω.μελέτᾱ (imp.sg.2.; μελέτα-ε) ← μελετάω.

33-5-4. 速く友人たちを得(ようとし)てはいけない:もし(友人を)得たなら,彼らを不適当として退けてはいけない.

κτῶ ((mp.)imp.sg.2.), κτήσῃ ((mid.)subj.1aor.sg.2.) ← κτάομαι.関係代名詞と ἄν による実現可能な未来の仮定 (§116.1, §117);関係代名詞 + ἄν の構文では関係代名詞がしばしば不定関係代名詞のように扱われる.

33-5-5,6. まず支配されることを学んだ後に支配せよ.最も楽しいこと(喜ばせること)ではなく(その人にとって)最良のことを(人に)忠告せよ.

μαθὼν (2aor.part.m.sg.nom.) ← μανθάνω.

33-5-7,8,9. 理性を案内人とせよ.悪い者たちと交際してはいけない.神を尊重し,親を敬え.

ποιοῦ (mp.imp.sg.2.) ← ποιέω.ποιέω:[対格]を[対格]にする;ここでは中動相で「自分のために」「自分で」(強意の中動)などの意味であると思われるが,よくわからない.αἰδοῦ ((mp.)imp.sg.2.; αἰδέ-ου) ← αἰδέομαι.

33-6-1. 「もし他のある人がよりよいものを見るならば(よりよい意見があれば),(その人はそれを)言え.」

33-6-2. 誰も反対していなかったので,彼(クセノポーン)は言った,「(自分にとって)それらを良いと思われたものは誰でも,手を挙げよ.」彼はそれらを決議した.

ἀνατεινάτω (imp.1aor.sg.3.) ← ἀνατείνω.

33-6-3. 「さて,それでは,」彼は言った,「(我々は)立ち去って,決議された事々をせねばならぬ.

ἀπιόντας (part.m.pl.acc.) ← ἄπειμι.δεδογμένα (mp.perf.part.n.pl.acc.) ← δοκέω.

33-6-4. そして君たちの家の者たちを見ることを切望する者は誰でも,(自分が)立派な男であることを憶えておけ:というのも,他の方法でこれ(この望み)を手に入れることはできないからである:生きることを切望する者は誰でも,勝つ努力をせよ.」

ἰδεῖν (2aor.inf.) ← εἶδον (2aor.) ← ὀράω.μεμνήσθω (mp.imp.perf.sg.3.) ← μιμνῄσκω.τυχεῖν (2aor.inf.) ← ἔτυχον (2aor.) ← τυγχάνω.πειράσθω ((mp.)imp.sg.3.;マクロン省略;πειρα-έσθω) ← πειράομαι.

34 課

34-1. 私に,私がどこで立ったらいいか与えよ,そして私は大地を動かすだろう(動かそう).

στῶ (subj.2aor.sg.1.) ← ἵστημι;思案・熟慮の接続法と考えた.κῑνήσω は fut.sg.1. か subj.1aor.sg.1. だがどちらであるかよくわからない.接続法であれば提案の接続法として訳せるだろう.

「私に支点を与えよ,そうすれば地球を動かしてみせよう」などとして知られるアルキメデスの言葉.

34-2. カイサルのものをカイサルに,神のものを神に返せ.

ἀπόδοτε (imp.2aor.pl.2.) ← ἀποδίδωμι.

34-3. おおギリシア人たちの子どもたちよ,行け,祖国を解放せよ,こどもたちを,女たちを,父祖伝来の神々の社を,祖先の墓を,解放せよ:いま戦いは全てのために.

ἴτε (imp.pl.2.) ← εἶμι.ἐλευθεροῦτε (imp.pl.2.) ← ἐλευθερόω.γυνή の変化は練習 9 の単語リストを参照.

34-4-1. 与えられた線分を2つに切る事.

δοθεῖσν (pass.1aor.part.f.sg.acc.) ← δίδωμι.πεπερασμένην (mp.perf.part.f.sg.acc.; §174.1) ← περαίνω (語幹 περαν-).τεμεῖν (2aor.inf.) ← ἔτεμον (2aor.) ← τέμνω.

「限られた(注参照)直線」とは,長さが有限の直線,即ち線分のこと.注にある γραμμήν (f.sg.acc.) ← γραμμή は線,ライン.

34-4-2. ΑΒ は与えられた線分であるとせよ:今,線分 ΑΒ を2つに切らねばならぬ.

ἔστω (imp.sg.3.) ← εἰμί.

34-4-3. それ(線分)の上に等辺三角形 ΑΒΓ が結びついているとせよ,そして ΑΓΒ によってつくられた角は ΓΔ によって2つに切られたとせよ:私は線分 ΑΒ が点 Δ において2つに切られたということを(今から)言う(示す).

συνεστάτω (imp.2perf.sg.3.) ← συνίστημι,この動詞の変化は巻末 D.9 (ἵστημι) を参照;ἵστημι の完了 ἕστηκα は「立っている」と自動詞・現在の意味で用いられ (§165.2) ,συνίστημι においても同様なので「結びついているとせよ」と訳した.τετμήσθω (mp.imp.perf.sg.3.), τέτμηται (mp.perf.sg.3.) ← τέτμηκα (1perf.) ← τέμνω (τεμ-, 完了では τμη-).

34-4-4. ΑΓ は ΓΒ に等しく,ΓΔ は共通であるから,確かに (ΑΓ,ΓΔ) の2つは,(ΒΓ,ΓΔ) の2つに,各々が各々に等しい.

34-4-5. そして ΑΓΔ によってつくられた角は ΒΓΔ によって作られた角に等しい:ゆえに底辺 ΑΔ は底辺 ΒΔ に等しい.

34-4-6. ゆえに与えられた線分 ΑΒ は Δ において2つに切られている:これがまさにせねばならなかったことである.

ὅπερ は関係代名詞 ὅ に強調の前接辞 πέρ がついた合成語.先行詞が省略されて,「(まさに)せねば(作らねば)ならなかったこと」.類語に ὅπερ ἔδει δεῖξαι (Ο.Ε.Δ.) (羅 quod erat demonstrandum: Q.E.D.)「(まさに)示さねばならなかったこと」がある.

35 課

35-1. 汝自身を知れ.

35-2. 愚かな者は経験することによって(はじめて)知るのだ.

παθὼν (2aor.part.m.sg.nom.) ← ἔπαθον (2aor.) ← πάσχω.ἔγνω は格言のアオリストと考えられる (練習 7.9 の注を参照).

35-3. 私は昨日アリストーンの息子グラウコーンとともにペイライエウスへ下った.

35-4. 私はアーゲーシラーオスの徳と名声の価値がある称賛(彼には徳と名声があると言うに値するのだという称賛?)を書くことは容易でないということを知っているが,それでもやはり試みるべきである.

35-5-1. 私は,ちょうど他のギリシア人たち(がそう言っているの)と同じように,アテーナイ人たちは賢いと言っている.

φημί 対格 + 不定詞

35-5-2. さて私は,ポリスが建築についてのことを行わねばならぬために,我々が,建造物について建築家たちを,造船について船大工たちを,また他の全ての事々についてもこのように助言者たちを呼び寄せて,民会の中へ集める時はいつでも,彼らが学び得る,教えられ得ることがあると考えるほど多くのことを見る.

接続法は現在の一般的な仮定 (§116.2, §117, ὅταν = ὅτε ἄν, ἐπειδάν = ἐπεί ἄν).δέῃ (subj.) ← δεῖ.πρᾶξαι (1aor.inf.) ← πράττω(マクロン省略)(πρᾱγ-).

ここの訳にはあまり自信がない.

35-5-3. そしてポリスの管理の事々について熟慮せねばならぬ時,彼は,また同様に大工は,鍛冶屋は,靴屋は,商人は,船長は,金持ちの人は,貧乏人は,高貴な人は,卑賤な人は,立ち上がって彼らにそれらのことについて忠告する;彼(忠告した人)はどこからも学んでいない,また彼には誰か先生がいるわけでもないと彼らに非難する人は誰もいないし,それから彼(忠告した人)に忠告する(忠告し返す)ことを試みようとする人もいない:というのも,(こういうことは)教えられ得るものではない(誰かに教えてもらえるようなことではない)と彼らが考えていることは明らかであるからである.

μαθών (2aor.part.m.sg.nom.) ← μανθάνω.ὄντος (part.m.sg.gen.) ← εἰμί;属格を用いた独立的用法の分詞 (§108.1).τοῦτο は ὅτι 以下のことを指していると考えられる. ὅτι 節には分詞のみがあり動詞が存在しないが,分詞が名詞扱いされ「どこからも学んでいない者」,(οὐδενός を形容詞的に考えて)「先生のいない者」として έστί が省略されている(彼はどこからも学んでいない者だ,先生のいない者だ)という形なのかもしれない.

最初の περὶ τῶν τῆς πόλεως διοικήσεως の τῶν はよくわからなかったので「事々」(の複数属格:περὶ は属格または対格支配)が省略されていると考えた.また ἐπιπλήττω は与格を(も?)とる.

36 課

36-1. 牝ライオンは,いつでも1匹(の子)を産むこと(1匹しか子を産まないこと)について狐に非難され,言った,「1匹だ(1匹をしか産まないが),」「しかし,ライオン(を産むの)だ.」

ἐπί は「〜について」くらいの意味だろう.

36-2. 軍隊がアウリス港に集められていた.全部で 1013 隻の船があり,43 人の指導者がいた.

νῆες (f.pl.nom.) ← ναῦς (§63).

36-3. 私カリクラテイアは 29 人の子どもを産んだが,私は一人の男の子の死をすら,そして一人の女の子の死をすらも見なかった:しかし 105 年間,震える手を杖に置くことなく,私は人生を終えた.

τεκοῦσα (2aor.part.f.sg.nom.) ← τίκτω.ἐδρακόμην ((mid.)2aor.sg.1.) ← δέρκομαι.διηνυσάμην (mid.1aor.sg.1.) ← διανύω.ἐπιθεῖσα (2aor.part.f.sg.nom.; §105) ← ἐπιτίθημι.

期間の対格 (§46.1).中動相の διηνυσάμην は「自分を終える」から「自分の人生を終える(た)」くらいの意味だろう.

36-4-1. 生じたことはそのような(次のような)ことであった.各々が陶片を手にとって市民たちのうちの立ち退かせたい人(の名)を書き,広場の1つの場所の中へ運んでいた.支配者たちは最初に陶片の全部の数を数え上げていた:書いた者たちが 6000 人より少ないと,追放は無効であった.それから名前の各々を別々にして(名前ごとにわけて),最も多くの者たちによって書かれていた人を(に対して) 10 年間の追放宣言をしていた.

ἦν (impf.sg.3.),εἶεν (opt.pl.3.) ← εἰμί.λαβὼν (2aor.part.m.sg.nom.) ← λαμβάνω.μεταστῆσαι (1aor.inf.) ← μεθίστημι (μετά-ἵστημι).θέντες (2aor.part.m.sg.nom.) ← τίθημι.γεγραμμένον (mp.perf.part.m.sg.acc.) ← γράφω.ἐξεκήρυττον (impf.pl.3.; §35) ← ἐκκηρύττω.

36-4-2. さて陶片が書かれていた当時,文盲でド田舎に住んでいた人たちのうちのある人が,たまたまそこにいた者たちのうちの1人に(そうするように),アリステイデースに陶片を渡し,(陶片に)アリステイデース(の名)を書き込むために助けを求めたと言われている.彼(アリステイデース)が驚いて,アリステイデースが彼になにか悪いことをしたのではないかと(思って)訪ねると,彼(ある人)は言った,「何をも(悪いことをしていない),」「私はその人を知ってさえいない,しかし至るところで“正しい人”のことを聞くので困っている.」それらのことを聞いてアリステイデースは何をも答えず,彼の(自分の)名前を陶片に書き込んで返した.

ἀναδόντα (2aor.part.m.sg.acc.) ← ἀναδίδωμι.τυχόντων (2aor.part.m.pl.gen.) ← τυγχάνω.ἐγγράψειε (opt.1aor.sg.3.), ἐνέγραψε (1aor.sg.3.) ← ἐγγράφω (ἐν-γράφω).πυθομένου ((mid.)2aor.part.m.sg.gen.) ← πυνθάνομαι.ἀπεκρίνατο(マクロン省略)((mid.)1aor.sg.3.) ← ἀποκρίνομαι(マクロン省略).ἀπέδωκεν (2aor.sg.3.) ← ἀποδίδωμι.

λέγεταί (mp.sg.3.) + τινα(対格)+ παρακαλεῖν (inf.):「ある人が助けを求めたと言われている」 (It is said…),漠然とした噂,話のようなものが文の主語となっていると考えられる (Ciesko 8§12).

「正しい人」(ὁ Δίκαιος) は,アリステイデースの渾名らしい.